転機

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……… どうにもこれが現実だなんて信じられないので、もう一度目を閉じることにした ……… どうやら先程の光景が脳裏に焼き付いて離れないようで、心の臓が変な音をたてはじめているらしい ……… どういうことなの? こんなに困惑したのは、高三の時、恋人に肩を叩かれたいらいだ といっても一方的な片思いだった訳だが ……… 目を開けると案外何もいなくて、狐につままれたような気分になるように期待したい いや、未だ聞こえてくる寝息はどう説明する? わかった 小豆き洗いに類似したもののけのたぐいが、私を誘っているだけなんだろう おお怖い怖い 音を探しにいって川に落ちないようにしなければ ……… いや、では顔にかかるこのこそばゆい息はどう説明すればいい? とりあえず素数でも数えようか?
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