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どうにもこれが現実だなんて信じられないので、もう一度目を閉じることにした
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どうやら先程の光景が脳裏に焼き付いて離れないようで、心の臓が変な音をたてはじめているらしい
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どういうことなの?
こんなに困惑したのは、高三の時、恋人に肩を叩かれたいらいだ
といっても一方的な片思いだった訳だが
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目を開けると案外何もいなくて、狐につままれたような気分になるように期待したい
いや、未だ聞こえてくる寝息はどう説明する?
わかった
小豆き洗いに類似したもののけのたぐいが、私を誘っているだけなんだろう
おお怖い怖い
音を探しにいって川に落ちないようにしなければ
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いや、では顔にかかるこのこそばゆい息はどう説明すればいい?
とりあえず素数でも数えようか?
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