仄暗い伊藤の底から

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エージェントは悲しく語り合いを始めた… 「君には家族がいるか?(穏)」 「います…(無)」 「その家族が少しずつうすくなっていくのをだまって見ていられるかい?(悲)」 「……(少・考)」 「そしてワカメをぶら下げて街を歩くのが見てられるかい?(感)」 「……(少・哀)」 「彼女が出来ても…泳げないふりをして見てるだけの辛さを我慢できるかい?(静)」 「……(哀)」 「年齢とともに色も少しずつ変えていかなければならない苦痛を知っているかい?(超・哀)」 「……(悲)」 「そして~君の血の色は何色だー!(超・熱・激)」 「すいません!…これで脱出してください…(超・泣)」 「いいのかい…私はカツラではないよ!(嘘)」 「もういいんです…(号泣)」 「そうかい…ありがとう…(強)」 そして…エージェントは脱出した…
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