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帰り道
日中の残暑とはうってかわって、秋を感じさせる風が僕の頬を霞めた。
と同時に、何かに呼ばれた感覚がした。
空を見上げたら、終わりかけの夏空に三角形だけが光っていた。
これが、何億光年昔の光りだと言われても、凄いことだとしか分からない。
むしろ、
『ママはね、お星様になったんだよ』
なんて言葉に、じゃあ、僕を空から見守っても何の意味を持たないのではないかという疑問を提議してしまいそうだ。
僕を呼んだのはこの無量大数の誰かなのか。
それとも
考えないことにした。
さしずめ、観光かバカンスで来てた宇宙人の電波か何かがなんらかの理由によって聞こえた、そういうことにしておこう!
帰り道。
君とよく来た公園でUFOを見つけた。
それでいいじゃないか。
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