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―キーンコーン…カーンコーン
聞き慣れた鐘の音が響き渡る。
「ギリギリかぁ…」
俺はハァ…ハァ…と息を切らしながら教室に入り席に着く。
席は空の見える窓側。
なぜさっきから空にこだわるって?
そんなの空に憧れてるからだ。
それも人口の空では無く自然の空にだ。だから学園でのコースもパイロット育成コース。
ちなみに花梨は芸能育成コース。
基本的に授業は、エクスギア(単独飛行が可能なパワードスーツ)を装着し、飛行訓練、そして戦闘機に操縦である。
息を整えながら人口の空を見上げていると
「アキト姫」
人を馬鹿にするような声。
「ムカつく奴がきやがった…」
「全く親友に対して酷くないかぁ~い?」
このムカつく野郎、彼はシリウス・オーウェン。狙撃で有名のオーウェン家の長男である。こいつも俺の幼なじみだ。そして俺を唯一「姫」と呼ぶ。
「アキト、明日の事忘れて無いよな?」
「あぁ…忘れてないよ」
「なら、放課後訓練場で」
そんな会話を交わし、時間が経つ…
―キーンコーン…カーンコーン…
一日の終わりを告げる音…
放課後…
俺はシリウスとの約束どうり訓練場に向かった。
ブゥゥゥン…
メールがきた。
花梨からだ
内容は
「今日もスタンドの練習あるの?話あるから終ったら電話して」
と送られてきた。
「わかった」
と一言返信した。
そして、訓練場と向かった。
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