ＳＡＧＩＴＴＡＲＩＵＳ

零

「ごめん…花梨…」

本日二度目の遅刻。

「別にいいけどさぁ…」

明かに怒ってるよ。

「あのさぁ、アキトって明日空いてる？」

と花梨は俺の予定を聞いてきた。
明日は…
俺の話など気にせず花梨は話続ける

「明日、ﾐﾘｱ･ｸﾞﾗﾃﾞｨｱのライブのチケットが偶然、手に入ってさ…アキトってﾐﾘｱ好きだったでしょ？だからさぁ…明日一緒に行かない？」

いつもの花梨では想像つかないほど、控え目の彼女の姿にビックリした。

「ごめんっ!明日ﾊﾟﾌｫｰﾏﾝｽの仕事が入ってっから無理」

明日のﾗｲﾌﾞﾊﾟﾌｫｰﾏﾝｽがﾐﾘｱ･ｸﾞﾗﾃﾞｨｱじゃ無かったらサボってでも行ってさ。
でも、明日は違う…
明日は、ﾐﾘｱ･ｸﾞﾗﾃﾞｨｱのﾗｲﾌﾞﾊﾟﾌｫｰﾏﾝｽだから。

上手く断り、花梨を家まで送り、送るっても隣なんだが、俺も自宅に帰った。