由布

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家に戻った由布。由布は、部屋に篭る。 泣いている。 (お兄様のバカ……!) 由布は、橋にいた武士を思い出す。 「何て、凛々しいお方。名を何て申されるのかしら?はぁ……あの橋に行けば、また、あの方にお会いできるのかしら?」 由布の顔はほんのり赤い。鏡を見る。 「あらやだ、赤いわ。」 顔を手で覆う。 何度も見ても赤い。 由布は恋患いをしている。
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