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次の日、由布は一人で橋へ。
捜す。
いないようだ。
由布は何度も捜す。
「ねぇ、お嬢さん、一人?」
ナンパ男。
由布は無視。
「無視かよ。」
男は由布の腕を掴む。
「や、やめてください。」
すごい力。
「離して、いや!」
バキッ!!
「うっ……。」
「女性を襲うとは不埒な男だな。」
「げ…。」
「城下町の秩序を守る事が、我さだめ。秩序を汚す者は法に従ってもらう。」
男は逃げる。
「大丈夫?」
由布は見とれている。
「一人で歩くのは危ないよ。」
じろ~っ。
「昨日、一緒にいた、婚約者はどうしたのかな?」
由布は涙。
「ここにいれば危ない。近くまで送るから、帰ろうね。」
「子供扱いしないでください。帰れます。昨日は、お兄様です。」
「手を繋いでいたよね。」
由布はまた涙。
「明日も会えますか?この時間に来ます。」
「へ?」
「楽しみにしています。」
由布は去る。
「お、おい…。」
(お兄様を言われた時、辛かった…。あの方に会いたいです。)
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