皇子の恋、運命が動き始めた再会。

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「あなたを、皇子の侍女に任命する。」 「え…。」 「あなたは皇子の家庭教師だった身だ。皇子はすんなりと受け入れるであろう。」 「有り難き事です。しかし私は…。」 「それがどうした?」 「王様とお后様には本当にご迷惑をかけて…。このような私を、学校へ、今まで何不自由なく育てて頂いた事、本当に感謝しております。しかし…私の身分は…。」 「あなたは優月を支えて欲しい。勿論、私も優月と話す。しかし、私には話せない事がいろいろあるだろう。私にも侍女がいてね。双子のように育ってね。だからこそ気軽に話せた。妻にも嫉妬はされない関係。ま、妻は嫉妬は好きでないみたいだが。同じような年の話せる人は大切だ。どうかな?」 「…わかりました。」 「皇子は今、部屋にいるだろう。挨拶に行くように。」 「はい…。」
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