脱サラ

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「はあ…」溜め息が出てくる。今日で2週間休みもなく働いている。「おい…いつになったら製品ができるんだ。寸法が違うじゃねえか、いい加減に仕事やってんじゃねぇ。」班長の佐藤が今日も怒ってくる。「なんの為に俺は仕事してるんだろう…俺は機械か?」疑問がふつふつと沸いてくる。自分に怒りが込み上げてくる。明日は休みだが、工場にお偉い八木先生という工場を指導しにくるため床のペンキ塗りで休日出勤になっている。噂ではその先生がくるたび数百万を渡しているようだった。何度が彰は指導会の準備をしているのだが、必ず夜中になり会社に泊まって仕事をする奴もいた…「おかしくないかこの会社?」と入社当時は何も思わなかったが、最近工場長が変わり社風も変わってからというもの彰は会社を嫌いになっていた。祖母が入所していた施設によく面会にいっていたのであったが介護の仕事はほとんど分からなかった…
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