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『あっありがとう』
『ありがとうございます』
満面の笑みで言う二人はあたしを馬鹿にしてんのか
なんか…キャッキャッ言って手を取り合って喜んでいる二人は罪悪感のかけらも無い様子で
あたしの目の前ですることじゃ無いと思う
『じゃ帰るから』
伝票を取ろうと手を伸ばすと横からスッと奪われた
『お前らさっさ出て行け、それから二度と来るんじゃねぇ』
伝票をポケットに突っ込んだマスターはコップを両手に持ち上げて二人の頭に注いだ
チョロチョロと植木に水をやるように水を注ぐと
額から水が細い筋になって流れてテーブルや肩にポタポタ雫石が落ちた
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