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「夢の中の私達は、みんな1冊の本を持っていました。私の騎士様…おそらくは、あの本です。私があの夢を見出した日と、本を読み始めた日が一致しますからね。夢の中の私と歩さんと小百合さんは、なぜか三人で森にいました。とても深く薄暗い森の中に、さらに夢の中の私は、御神木に急がなきゃと呟いていたんです。そんな夢を毎晩かわらずに見ているので、それでキーワードは、私達三人、本、そして御神木だと思ったわけです。」
「おいっ!まさか本当にそんな理由で、こんな時間にこんなとこまで呼んだわけじゃないよな?」
黙って話を聞いていた歩が、眉をピクピクさせながら聞いてくる。
優姫は、半笑いを浮かべながら、その質問に頷く。
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