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大和が、恐る恐る声のする方向へ振り向く
そこには、大和の目がおかしくない限り……
【男】がいた。
いや、確かにここは学校だ。男子生徒が1人や2人いようがおかしくないはずなのだが……
(ははは……まさかだよな…)
その男はゆっくり口を開きこう言った。
「大和……俺…お前の事が好きだ……友達としてとかじゃない…お前の事を愛してるんだ……だからどうか…俺の気持ちを受け取ってくれ!」
(………重いよ!!)
大和は身体中の血が引いて行くのがわかった
(なんだ!?このシチュエーションは!?
人生のモテ期の真っ最中なのか!?)
等と迫りくる現実をどう受け止めようかとしていると……
「ヤマトさん」
とまた新しい声。
声のする方を振り向くとまたしてもそこには美少女が立っていた……
美少女が居ただけならまだ良かったのだが…大和はあまりの光景に自分の目を疑った
「ヤマトさん」「大和…」 「センパイ…」「河野君」「大和お兄ちゃん」「河野…」「河野さん」……
目の前には多数の美少女と数人の男子、中には漢も混じっていた
そして、皆が皆、揃いも揃って、大和に告白に来ているようだ……
(ちょっとまて……いくらなんでも多すぎるだろ…)
いくら、告白という、人生の一大イベントとは言え、大和は少しばかり恐怖を覚えた
大和はその恐怖から逃れるために、一つの行動を取った。
「36計逃げるがなんとかってね…」
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