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「大和が倒れたぞぉ!!」
漢共が歓喜の声をあげる。そして、先ほどよりも速度を上げて大和へ向かってくる。
大和の身体に恐怖が走った。それは今までに体験した事のない感覚だった。
大和と漢共の距離は徐々に狭まって来ている。
「「やまとぉぉぉぉ!!好きだぁぁぁぁ!!」」
「………お父さん…お母さん…先立つ不幸をお許し下さい。姉ちゃん……今から会いに行きます。」
「「「いただきまぁぁぁぁす!!」」」
漢共は大和めがけて、勢いよく飛び込んで来た。
「グッバイ……青春…」
大和がすべての覚悟を決め、最後の言葉を残した、その時。
爽やかな風が大和をつつんだ。
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