プロローグ

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大和をつつんだ風は大和を持ち上げ、飛び込んで来る漢共から大和を救出した。 「………風のベール?」 大和が不思議そうに首を捻ってると、また爽やかな風がふいてきた。 「危機一髪だったな」 誰かが大和に声をかける。 その声の主を、知ってか知らずか、立ち上がりながら大和が言う。 「来るなら、もうちょい早く来い」 大和の横に少年が立った。大和の横の少年は笑いながら言う。 「助けてやったのに、その言いぐさはなんだよ」 大和は安堵の息をつきながら言う。 「まぁいい、とりあえず助かった。ありがとう。」 「安心するのは、まだ早いぜ?」 風の少年は、大和に迫りくる漢の大群を指さして言う。 「そうだな……任していいか?」 「あいよ。任せな」 風の少年は、軽く返事をしてから漢の大群へと足をむけた。
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