友人はマスカット

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この物語の主人公はバニラ 歳は綺麗に輝く花の17歳 「あはははははっ!……」 そして今バニラの目の前で大笑いしているのはバニラの小等部からの幼なじみ。マスカット。 「そんなに笑わないでょ!マスカット!」 「だって今の話しを聞いて笑わない方がおかしいって! 一目惚れした先輩が卒業するから思いきって告白して……無惨に振られた挙げ句に恋した人が女でしたって…ぷっ…笑わない方が無理!!」 「だってしょうがないじゃない! 制服が女子もスラックス着用可だったの知らなかったんだもん!」 そぅ…私達が通っているこの学校は超マンモス学校小等部、中等部、高等部が一緒になっているL●TTE学院。 「でも普通気付くでしょ?あんなに綺麗で噂になってたんだから。」 そぅ…バニラが恋心を抱いていた人は学年一人気だった女子生徒だったのだ。 「…しょうがないじゃん!気付かなかったんだもん!」 「まぁ、愛は盲目って言うしね…」 半ば呆れたようなキラの目に耐えられず顔を赤くし、俯いた。 そこでふと冷静に戻ったマスカットは思い出したように 「そーいえばあんた、あのお兄さんに昼までに届けるものがあったんじゃなかったの?」 こう切り出した。するとバニラは面白いぐらいに真っ青と真っ赤な顔を繰り返し… 「お兄ちゃんのお弁当届けるの忘れてた!」 キーンコーン… 同時に3時間目開始の鐘が鳴った。
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