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百合子達は智之に付けられてながらあの場所へ戻った。
日向と百合子はコックボードに自分達の写真を貼る為にわざわざやって来たのだ。
「……私に聞きたいことはありますか? 日向様?」
「……」
「日向……」
「聞きたいことなんて無い。お前こそ俺様に言いたいことは無いのか?」
「……そう来ますか……。全く……めんどくさい……」
ピリピリした言い合いに百合子は板挟みにされる。
智之はある写真を手に取り煩わしそうに日向を見た。
日向は智之から目を離さない。
「さて……、では、これは誰と誰でしょうか?」
この前、二人がショックを受けた写真を智之は突き出した。
日向が智之を睨みつける視線に鋭さが増す。
「お前と早桜さんだろう……」
「ご名答。その通り」
智之は否定しない。
重い空気がより重くなる中で智之は気味悪く笑う。
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