episode.1 [条件]

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「音無凶也(オトナシキョウヤ)君・・・好きです!!」 高校1年の春。 私は体育館裏と言うベタな所で好きになった人に告白した。 その彼は背も高くて、クールで、スポーツマンで、顔立ちも良くてまさに理想の人。 「・・・俺はやめといた方がいいよ。[重い]から・・・」 これは遠回しに断られてるのかな?負けてたまるもんですか! 「[重い]って[一途]って事でしょ?そういう人好きなの!!」 「本当に[重い]んだよ?それでも耐えられるの?」 あと一押し! そう思った私は元気良く答えた。 「うん!!」 一瞬、彼が深い笑みを浮かべた様に見えた。 「いいよ、付き合おう。」 「うそ!?本当に!?ヤッター!!」 「ただし、条件がある。」 素直に喜ぶ余裕も与えない様に彼は言った。 「え?・・・何?」 「今から俺が言う事を全て守る事だ。」
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