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「音無凶也(オトナシキョウヤ)君・・・好きです!!」
高校1年の春。
私は体育館裏と言うベタな所で好きになった人に告白した。
その彼は背も高くて、クールで、スポーツマンで、顔立ちも良くてまさに理想の人。
「・・・俺はやめといた方がいいよ。[重い]から・・・」
これは遠回しに断られてるのかな?負けてたまるもんですか!
「[重い]って[一途]って事でしょ?そういう人好きなの!!」
「本当に[重い]んだよ?それでも耐えられるの?」
あと一押し!
そう思った私は元気良く答えた。
「うん!!」
一瞬、彼が深い笑みを浮かべた様に見えた。
「いいよ、付き合おう。」
「うそ!?本当に!?ヤッター!!」
「ただし、条件がある。」
素直に喜ぶ余裕も与えない様に彼は言った。
「え?・・・何?」
「今から俺が言う事を全て守る事だ。」
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