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「条件・・・って?」
私は彼に尋ねた。
デートは週に二回とか毎朝迎えに来るとか言われたら、喜び過ぎて死んじゃいそう。
彼は少し間を開けて口を開いた。
「別れる権利は基本的には君にあるものだとする。告白した側から別れを切り出せないと思うような事がないようにね。逆に俺が君を振る事も無しだ。」
「・・・え?どういうこと?」
頭がついて行かない。
付き合ってすぐに別れる時の話?どういうこと!?
「そして、ここからが本題。その1[俺以外の男子とは一切接しない事]もちろん喋るのも禁止!メアドも削除!」
「え?・・・係の仕事の事でも話したらダメなの?」
「もちろん、ダメ。」
「えー、それじゃあどうすれば良いの!?」
「その時は俺が間に入って伝達する。」
伝達って・・・伝言ゲームじゃないんだから・・・
考える間もなく凶也君はまた条件を提示してきた。
「その2、[家に居る時以外は必ず俺の視野の届く範囲に居る事]」
「学校でも?」
「当たり前だろ?」
ガードマンでもそこまでしないよー。
はっ!
私は気づいてしまった。
いつでも視野に居なきゃいけないって事は・・・
「まさか・・・トイレも?」
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