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凶也君が私を見つめてる。
自然と心拍数が上がって来るのが分かる。
そして口を開いた。
「そんな訳ないだろ?てか、そんな所までついて行けるわけないし。俺が変態扱いされるだろ?」
確かにそうだ。
当たり前だけどホッとした。
「理解した所でその3!」
「まだあるのー?」
既に結構ハードなのに。
私の嘆きも彼には届くはずもなく終わる。
「これで最後だから頑張れ!」
頑張れって言われてもー!
「[浮気は禁止]まぁ、する前には別れててくれ。」
ちょっとムッとした。
そしてそのままの気持ちを言葉に乗せた。
「浮気なんてしないよ!!もう少し信じてくれてもいいんじゃないの!」
「最初は誰でもそう言うさ。誰でもね・・・」
少し彼の表情が曇ったのを私は見逃さなかった。
「それならそれでいいもん!嫌でも信用させてやるんだから!!」
彼の顔に笑みが戻った。
欲しい物が手に入った子どもの様に無邪気な笑みが。
「以上で俺の条件は終わりだけど、何か質問は?」
「ハイ!」
彼に向かって片手を上げた。
「ん?何か質問?」
「さっきからそっちの条件を聞いてるけど、私に有利な点なくない?」
「・・・あるよ。」
「へぇー、どんな特典があるの?」
言葉の後に彼は黙って近づいて来て私の前に立ち真剣な顔でこう言った。
「君を一生愛する」
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