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暫く考えて彼は答えた。
「何でも良いよ。」
「それじゃ、凶ちゃん!」
彼は黙って困った様に頭を掻いている。
「・・・ダメ?」
「・・・出来たら別ので・・・」
ボソッと彼は呟いた。
何でも良いと言った反面拒否しづらいのかな?
「凶やん!」
「・・・」
「凶たん!」
「・・・」
暫く遊んでみたけど、凶也君が疲れて来たみたいだからそろそろ止めないとね。
「それじゃ、凶也でいい?」
「ああ。」
やっと決定したので、ついついやってしまうのは・・・
「凶也。」
「ん?どうした?」
「呼んでみただけー。」
「何だよそれ?」
そう言いながら彼は笑った。
あまり笑った表情を見た事がない分、新鮮に見えてしまう。
「凶也は私の事なんて呼ぶ?」
「何て呼んで欲しい?」
「美島結衣(ミシマユイ)だから結衣で!」
「結局お互いに名前で普通に呼ぶ事になったな。」
「だね!でも、一番違和感無いしね!」
私も遊びで[凶たん]とか言ってたしね。
呼び方を決めた後はどうでもいい話をした。
誕生日はいつだとか、血液型はどうだとか。
ちなみに、凶也はA型で私はO型。
後は英語の先生の頭は絶対カツラだとか言う話をしてた。
絶対そうだと思うけどなー。
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