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「あの~ここは何のお店ですか?」 そう尋ねると、 「・・・ここは色んな思いを抱えた人形達の集まる場所じゃよ。」 老婆はそう答えた。 『色んな思いを抱えた?』 老婆は頭がおかしいのではないだろうか? そんな疑問を持ちながら私は言った。 「色んな思いを抱えた?人形は生きていないわ。色んな思いを抱えたってどういう意味かしら?人形に気持ちなんてないわ。」 すると老婆は怪しい笑みを浮かべながらイスに座った。 空いてるイスを指さし座るよう催促した。 「まぁまぁお嬢さん、どうせ暇なんじゃろう?なら少し私の話を聴いてみる気はないかね?」 私はとまどいながらも席に着いた。 『いざとなったらにげられるものね。少しくらいなら・・・』 そう思い。老婆の話を聴くことにした。 老婆は私が座ったことを確認すると話し出した。 ・
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