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ここでさっきの場面に戻る。
「ぜりゃーッ!!」
緒里は、ダークドラゴンに正拳突きを見舞った。
ダークドラゴンは約10m吹っ飛んでいった。
そして、すぐ起き上がり慌てて逃げていった。
「へ?」
―あれ?吹っ飛び過ぎじゃね?
緒里は予想以上に吹っ飛んでいったので、かなり驚いている。しかし、
「えッ……!?」
―そんな…ダークドラゴンを素手であんなに飛ばすなんて…!?
こっちはこっちで更に驚いていた。
何故なら、今までダークドラゴンをあそこまで飛ばした人間を見たことが無かったからだ。
「あっ、そだ大丈夫?」
緒里は彼女に手を貸してあげた。
「え?あ、うん大丈夫。ありがとう」
そう言って、彼女は緒里の手をとって立ち上がった。
「それにしても、強いね?さっきはどの属性の強化魔法を使ったの?」
彼女は当然のように質問してきたが、彼が知っている訳もなく、
「強化魔法?何、それ?」
と、質問を質問で返した。
「え?知らないの!?でも、さっきダークドラゴンを素手で一発で…」
彼女の頭の上には「?」が浮かんでいる。当たり前だ。
今まで、ダークドラゴンをあそこまで飛ばせる人間を見たことが無いのだ。
だから、強化魔法を使った、としか考えられなかったのだ。
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