264人が本棚に入れています
本棚に追加
「ダークドラゴンて何?あっ、もしかしてさっき俺がぶっ飛ばした奴?てゆうか君の名前は?」
そして、彼女の心の中の葛藤など知らない彼は、矢継ぎ早に質問した。
が、矢継ぎ早に質問されたので、最初の2つの質問は聞こえなかった。
最後の質問は聞き取れたのでしまった、という顔をして彼女は名乗った。
「ゴメン💦そういえば名乗ってなかったね。私の名前はアリス。アリス・レイズフォード。アリス、て呼んで」
と言いながら、手を差し出した。
この少女、いやアリスは、金髪碧眼、髪をポニーテールにした。
誰が見ても美少女だった。
緒里はその手を握って自分も名乗った。
「うん。わかった。よろしく、アリス。俺は伊勢崎緒里。緒里でいいよ」
「あ、そーだ!」
と思い出したように、彼女は言った。
「な、何?」
緒里は若干驚きながら聞いた。
アリスは言った。
「緒里は何でこんなとこにいるの?それと何で魔法を知らないの?」
彼は彼女に説明した。
この森に来て彼女を助けるまでの事を。
「と、こんな感じかな?」
説明し終えた彼は、逆に質問した。
「ところでここどこ?」
彼女は、答えた。
「ここは、いえ、この世界は『カルディア』。魔法が支配している世界よ」
最初のコメントを投稿しよう!