第一章

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「ダークドラゴンて何?あっ、もしかしてさっき俺がぶっ飛ばした奴?てゆうか君の名前は?」 そして、彼女の心の中の葛藤など知らない彼は、矢継ぎ早に質問した。 が、矢継ぎ早に質問されたので、最初の2つの質問は聞こえなかった。 最後の質問は聞き取れたのでしまった、という顔をして彼女は名乗った。 「ゴメン💦そういえば名乗ってなかったね。私の名前はアリス。アリス・レイズフォード。アリス、て呼んで」 と言いながら、手を差し出した。 この少女、いやアリスは、金髪碧眼、髪をポニーテールにした。 誰が見ても美少女だった。 緒里はその手を握って自分も名乗った。 「うん。わかった。よろしく、アリス。俺は伊勢崎緒里。緒里でいいよ」 「あ、そーだ!」 と思い出したように、彼女は言った。 「な、何?」 緒里は若干驚きながら聞いた。 アリスは言った。 「緒里は何でこんなとこにいるの?それと何で魔法を知らないの?」 彼は彼女に説明した。 この森に来て彼女を助けるまでの事を。 「と、こんな感じかな?」 説明し終えた彼は、逆に質問した。 「ところでここどこ?」 彼女は、答えた。 「ここは、いえ、この世界は『カルディア』。魔法が支配している世界よ」
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