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緒里は驚愕した。
驚愕のあまり、声が出なかった。
アリスが言った。
「ここは、たぶん、とゆうか確実に緒里の住んでた世界とは違う世界」
驚きから立ち直った緒里は、
「じゃあ、帰り方とかは…?」
アリスがひどく残念そうな表情で、首を横に振った。
「わからない。たぶん緒里は、偶々開いた次元の穴に落ちたんだと思う」
その話を聞いた彼は、ハァ…と大きなため息をつき、
「帰る方法がないなら仕方ない。この世界で暮らすか」
と言った。
「あっそれじゃ家に来ない?緒里この世界で行くあてとかないんでしょ?」
彼女は彼にそう言った。
これからあてのない緒里にとっては、願ってもない話だが、
「でも、アリスの両親の迷惑にならないか?」
そう、彼はそこが心配だった。アリス自身に迷惑になるばかりか、アリスの両親にまで迷惑がかかることが。
しかし、彼女は手を横にふり否定した。
「大丈夫🎵私の両親、心が広いから、事情さえ説明すれば受け入れてくれるよ🎵」
緒里は安心したように、息を吐いて、
「そう?じゃあ、お言葉に甘えさせてもらうよ」
と微笑みながら言った。
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