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ドキッ
アリスは緒里の微笑みを見て、頬を紅くした。
―もしかして私、緒里のこと…?
―そ、そんなわけないよね。さっき知り会ったばっかりだし。
「……スッ」
―で、でも緒里結構カッコいいし。はっ、もしかして一目惚れ!?
「…リスッ」
―ど、どうしよう…?
「アリスッ!」
突然自分の目の前に、さっきまで考えていた人の顔のアップがあるのだから、ビックリ。
「ひゃいッ!?」
驚きのあまり変な返事をしてしまった。
緒里はその返事を若干『可愛い』と、思いながら、
「どうしたの?ボーッとして?」
と、彼は聞いた。
「ふぇ?な、ななななんでもないですよ!?だ、大丈夫です!!」
と、彼女はなぜか敬語になり、どもりながら言った。
「そう?ならいいんだけど」
彼は安心したように言った。
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