第一話

11/12
前へ
/71ページ
次へ
立ち去ろうとする彼に、私は…… 「理由を言いなさいよ!!」 そう言うと少年の肩を掴み、そのまま一本背負いを見舞う。 どさっ!! 「痛ッ! 何すん――」 怒る、と言うよりあっけにとられたような顔。 女に投げられるなんて初めてだったのだろう。 私は仰向けにひっくり返った彼を見下ろし、笑う。 「ふふ…かっこ悪いね。 ――どう? 話す気になった?」 「…………」 少年はばつが悪そうにした。
/71ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加