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立ち去ろうとする彼に、私は……
「理由を言いなさいよ!!」
そう言うと少年の肩を掴み、そのまま一本背負いを見舞う。
どさっ!!
「痛ッ! 何すん――」
怒る、と言うよりあっけにとられたような顔。
女に投げられるなんて初めてだったのだろう。
私は仰向けにひっくり返った彼を見下ろし、笑う。
「ふふ…かっこ悪いね。
――どう? 話す気になった?」
「…………」
少年はばつが悪そうにした。
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