第二話

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李加は私の親友で…よく気の利く可愛い子。 そして少し憧れてさえいた。 「み、店先で偶然会ったんだ。 事情を話したら一緒に選んでくれて……って変な意味じゃないよっ?」 蒼理さんは必死に否定した。 私に誤解をされたくなかったのだろう。 私はその様子を笑ってしまった。 顔を真っ赤にした蒼理さんは、とても年上には見えなかったのだ。 「――分かっていますよ。 今度李加に会ったら礼を言わないといけませんね」 「そ、そうしてくれると嬉しいよ……っ」 互いに微笑むが、数瞬後には言葉を失い、沈黙してしまう。 少しすると、蒼理さんが先に口を開く。 「――ごめん。 用事があるって言ってたよね?」 「あの、大したことでは――…!!」 突然のことに、私は言葉を途切れさせてしまう。 蒼理さんに抱き寄せられたのだ。
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