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―――サラサラ。
朝のそよ風が気持ち良く窓から降り注ぐ。
「う~ん…」
この部屋の主である刹那はいつものように二度寝、三度寝を繰り返していた。
あの煩い執事がいつものように説教をしに来るとばかり思っていた。
「刹那ー起きろ!」
勢いよく扉が開かれたと同時に一番聞きたくない奴の声が耳に飛び込んできた。
「煩い…な。どっかへ行け…」
「あん?寝ぼけてんのか」
「………」
「へぇ~。この俺様がわざわざ遊びに来てやったのにも関わらず眠りから覚めないとは」
「すぅ…すぅ…」
「クスッ。無防備な子猫には…お仕置きが必要だな」
遠夜は刹那が寝ているベットに近付き刹那の体の上に四つん這いになって愉しそうに笑っている。
「早く起きないと…犯すぞ?」
「ん~煩いって…ばっ!?」
やっと起きた刹那は目を疑った。遠夜が自分の体の上にすぐ近くに居ること、そして悪巧みしてる遠夜の顔が目に入った。
「なっ、何してるのよ!?」
「襲うところだが?」
「なッ!?///馬鹿なこと言ってないでどいて!」
「嫌だ」
「はぁ?…とにかくどいてよ」
「お前に拒否権はないし、俺様に逆らうことも許さない」
「俺様野郎!早くどけ」
「ふ~ん。この状況でもそんなに強気でいられると襲いたくなるな~?」
「へ、変態!///」
「ほーぅ。俺様に対しての口の利き方が分かっていないようだな」
「どいて!どけ!邪魔~」
「俺様が直に指導してやろう」
そう言うと遠夜は刹那の首筋を指先でいやらしくなぞった後、刹那の首筋を舌で舐めた。
「ひゃッ!?」
「良い声で啼くんだな~刹那は」
「ば、馬鹿!早くどいてよ」
「まだ分かってないみたいだな。まぁ、良い。調教のしがいがある女ほど興味を注がれるからな」
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