#1⃣

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「大丈夫な訳ねぇだろ」 「本当に大丈夫だからッ!!あっ…そろそろ時間だ!!じゃぁね勇介!!」 アタシが慌てて鞄を持ち、家を出た。 「ちょッ!!待てよッ!!俺も行く。」 そう言って追いかけてくる勇介。 「ギョワッ!!何で追いかけて来るの!!」 「心配だからに決まってんだろッ!!それにお前女の子なんだからせめてキャーにしろよ!!」 「そんな暇ないっつーの!!」 アタシが横断歩道を渡ろうとした瞬間、人とぶつかった。 「フワァッ!!」「ウォッ!!」 ―ドテー― アタシとぶつかった人は一緒にしりもちを着いた。 「ごめんッ!!君大丈夫!?」 そう言って手を差しのべてくれた。 「ごめんなさいッ」 アタシは自力で立ち上がり彼に頭を下げた。 「あれ?もしかして…愛チャン?」 ん? アタシこの人と知り合いだったっけ…? 「そう…ですけど…何でアタシの名前を?」 「そりゃぁ愛チャンと言ったら…勇介がぁ…」 「あーきーらーくーん?♪今何言おうとしたのかなぁ?」 後ろを向くと、勇介が満面の笑みでそこに立っていた。 いや…でも目は笑っていない…。 「ゆっ勇介!?ヤッベ逃げろー!!」 そう言って彼は学校の中へ入っていった。 そんなに聞かれたくない秘密なのかな…?
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