揺れる心

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「従姉さん…さっきからおかしいよ?」 「ううん!気のせいよ!ほら!私嘘苦手でしょ!」 「従姉さんは純粋な人だからね」 弘樹は特には気付かなかった。何時もの事なので無関心だったからかもしれない。 翌日美加は慶介の元へ行って、弘樹は街をうろついた。たまたま寄った書店に来たら偶然にも、沙姫に出会った。だが話などはしない。弘樹は近くの新刊を手に取った。そしたら沙姫が嬉しそうな顔で近付いた。 「貴方もこの先生が好きなんですね!」 「ん?あぁ~僕の親友が大好きでね。試しに読もうかなと」 沙姫はキラキラした笑顔で物凄くお勧めして、弘樹は買う事にした。 「君の話を聞いたら今直ぐ読みたいな」 「じゃあ!私のバイト先に来て下さい!美味しいもの沢山ありますから!カフェの雰囲気が素敵なんです!」 沙姫は興奮した様に話した。弘樹は沙姫のバイト先のカフェで本を見る事にした。徒歩で10分の所で着いた。カフェの名前はシリウスで、店内はシンプルでカップルや女性客が多い。 「沙姫!いらっしゃい」 「明日香~来ちゃた☆」 「沙姫ちゃんが男の子を連れて来てる…もしかして」 「やだなぁ夕理子さん!私達さっき出会ったばかりですよ!ね?」 と沙姫に同意を求められて弘樹は同意した。弘樹と沙姫は明日香に案内されて、席に座った。 「明日香!お勧めのケーキとミルクティーお願い。貴方は?」 「僕はミルクレープとコーヒーを」 「かしこまりました」 と注文を受けて、明日香は去った。弘樹は買ったばかりの本を取り出して見た。
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