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「ありがとうごさいます…」
美加は言葉に甘えてハンカチで涙を拭いた。でも崩壊したダムの如くまだ涙が止らない。
「さっきの2人を見ていたら小さい時に仲の良かった家族を思い出しました。その子はお兄さんと従兄弟と凄く仲が良くってご両親も優しい人で…でもある日その家族が崩壊して…友達もそれ以来見ていません」
トイレから戻って来たのにはやや時間が遅くに弘樹が来て、美加を見ていた。そして、美加はあくまでも『水野椿』になりきる。慶介も沙姫も切ない顔になった。暫くして、沙姫がある提案を出した。
「椿さん!今日うちでご飯食べませんか?!勿論隼人くんも」
「「「えっ?」」」
沙姫はたまに不思議な発想を思い浮かべる時があるが、悪くは無い。
「今日は耕兄ぃも賢兄ぃもいるし!ねっ!!」
「兄さん達に相談してみるよ」
と言うと、慶介は早速兄達の携帯に電話して、2人共許可を出した。携帯を鞄の中に入れると慶介は沙姫に許可が下りた事を伝える。
「じゃあ今日はチーズフォンデュにしようよ!あっ確認して無かった。2人共チーズとか好き?」
「私は大丈夫」
「僕も」
でチーズフォンデュに決定して基本的な材料などを買って行った。
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