揺れる心

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二人は楽しそうに料理をしている。耕助は美加と弘樹に椅子に座らせた。耕助の隣に賢吾が座った。 「椿さんと隼人くんだっけ?」 「妹と弟が世話になったとか?」 「えぇ…特に慶介さんには助けられています」 と何故か顔が赤かった。理由は自分でも知らない。そして弘樹は初めて美加の想いに気付いた。 「あいつ優しいから何かあったら気軽にあいつに相談しろよ」 「出来たよ~賢兄ぃと耕兄ぃも手伝って!」 沙姫の呼び掛けで耕助と賢吾はコンロをテーブルの上に置いてチーズがたっぷり入った鍋を置いて、材料などを置いた。 「先ずは…パンでも何でも良いです。これをさしてチーズをつけます。熱いのできをつけて下さい」 沙姫の丁寧な説明を受けて、弘樹はパンをさしてチーズを潜らせたら、チーズが落ちた。 チーズが落ちただけならまだしもパンまで落ちた。 「ぷっ…」 「えっ…嘘」 『パン落ちたね』 「俺チーズ落とした人なら何回か見た事有るけど」 「パンまで落ちるって」 勿論爆笑の嵐で沙姫に至っては笑いが収まらなかった。その後も和気藹々と話をした。
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