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18年前にある夫婦が殺害されて三年経った15年12月14日ある事件の容疑者が捕まった。だが、容疑者とは全く接点が無かったがメディアや世間は「殺したくなったから殺した」と認識されて、やがて容疑者は死刑囚となり、9年前の2月4日に死刑執行された。各メディアは死刑囚を庇う事はなく非難し続けて遺された子供達は名字を捨てた。そして今に至る。
ここはとあるカフェの日常。青年がコーヒーを客にもてなすと、何やら騒がしい足音が聞こえた。
「伊東悪い店番を頼む!」
「またっすか~仕方無いっすね~」
伊東翔太はカフェでバイトしていたが、女性の客が急増した事がきっかけで雇われた。
「お邪魔しますね」
「弘樹!いらっしゃい」
「取り敢えず…コーヒーを一つって今日忘れられて無いよね!」
来たのは従兄弟の弟の堺弘樹だ。今日は重要な事があるのだ。
「美加にメールしたか」
「疑い深いな~従姉(ネェ)さんの記憶の良さをなめていませんか?メールしなくても大丈夫です!」
とここまでは、仲の良い兄弟の会話だ。
その裏では憎悪渦巻く事を知らない。
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