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早速昨日の会議で美加は実行に移す。間宮慶介に近付く為に。兄が用意した男性に暴力を振るう恋人つまりDV男だ。男性はある劇団に所属していて演技力は良い方だ。だがTVに出ていないのですっぴんだ。ちなみに復讐が終わるまで美加は水野椿と言う偽名を使う。
「椿…どうして約束を守らない?」
「ごめんなさい…」
「『ごめんなさい』で済むと思ったか!」
美加の体を突き飛ばして、殴りに掛かる。ところが、止めた人物がいた。
「女性に暴力とは感心しませんね」
間宮慶介だ。恋人役の男性より長身で悪魔で冷静だ。
「あんたには関係無いだろ」
「無いですが、貴方は女性に暴力を振ろうとする。これはれっきとした人権侵害です。警察に行きますか?」
と言って舌打ちをして、帰った。そして美加に手を差し延べた。
「大丈夫ですか?家が近くなので手当て致します」
「あ…ありがとうごさいます」
美加は慶介の言葉に甘えて、手当てを受けることにした。
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