体育祭

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その時 「さーやん!!」 誠司先輩があたしの名前を叫んだ。 誠司先輩を見ると、親指を立てて微笑んでる。 いやいや。 そんな事しとらんと、サッサと走れや。 すると誠司先輩がいきなり前を向いて、また叫びだした。 「くらえ!!必殺!!ローリング誠司!!」 そう叫んだ後、誠司先輩がいきなり横に寝っ転がって転がりだした。 嘘ぉぉおぉぉ!? 転がるって何!? なんで走らんと転がってんの!? あの人!? ていうか、ローリング誠司って ネーミング ダセェよ!!! ホンマに誠司 ローリングしてるし!! ていうか、そのまんまのネーミングやし!! そう思って見ていると、今度は前を向いて転がりだした。 でんぐり返りぃぃいぃぃ!? ていうか、誠司先輩のでんぐり返り速いやろ!!! 超高速で回ってるやん!! タイヤ並みの速さやし!! もう人間技じゃない!! ていうか、誠司先輩 もう人間じゃないやん!! でんぐり返りのまま誠司先輩は二人も追い抜いた。 誠司先輩は転がったまま悠真にバトンを渡そうとする。 「悠真っち!!」 「いやぁぁあぁぁ!!!速い!!怖い!!バトンがどれか分からへん!!」 .
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