プロローグ

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『事態が悪化すれば残り数日の命になるかもしれません。』 医者から死の宣告を受けた俺は、その現実を受け止められずにいた。 最初に体に異変が起きたのは中2の頃… 家族で旅行中、急に胸が苦しくなり倒れた。 すぐに近くの病院にかけこんでみてもらったが、体は至って健康で倒れた原因などまるで見つからなかった。 しかも病院で目覚めたときにはすでに胸の痛みはなく、体に異常はなかったので一時的なものという診断結果ですぐに病院を後にした。 それからしばらくたっても、例の原因不明な発作もなく日常も何不自由なく生活できた。 やはりあの発作は一時的なものだったのか そう思った。
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