プロローグ

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あれから約1年がたち、俺たち3年生はすっかり受験モードに入っていた。 特に行きたい高校もなかった俺は将来のことなど全く考えず、勉強しなくても楽に入れるレベルの低い高校に受験した。 結果は言うまでもなく合格だった。 高校も決まったし、俺は残り少ない中学ライフを満喫した。 本当に毎日が自由で、楽しくて… 1年前の発作のことなんて完全に頭の中から消えてしまっていた。 しかし、学校での授業中、再びあの発作が起こった。 このまるで心臓をわし掴みされてるような激しい胸の痛み… すぐに去年の発作と同じものだとわかった。 あまりに突然のことだったので軽く気が動転したが、去年ほど激しいものではなく、意識を保つことはできた。 先生は俺の異常なまでの苦しみ方を見て、すぐに救急車を呼んで俺を病院に連れて行った。 俺は胸の苦しみに耐えながらもこんな事を考えていた。 どうせ去年と同じで原因不明→一時的なもので片づけられるんだろう…
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