プロローグ

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病院に到着したときには、去年と同じでもう胸の痛みはほとんどなかった。 医者の診察結果を聞いたが、やはり原因がわからず、たいしたことないと言われて病院を後にした。 あまりにも去年と類似し過ぎているので笑いそうになった。 だが、去年と明らかに違うことが同日深夜に起こった。 深夜2時… 昼のこともあって、かなり深い睡眠に入っていた俺だが、急な胸の苦しみで目が覚めた。 またあの発作だ… 去年は一回しか発作が起こらなかったが、今回は続けて起きたのである。 布団の中で苦しもがいてると、やがて発作は止まり、いつもの静かな夜に戻った。 俺は大汗をかきながらもなんとか眠りについた。 朝、起床しても何にも異常はなく、深夜に起きた発作など夢だったかのように思えるほどピンピンしていた。 そして、いつも通り家を出て、いつも通り学校につき、いつも通り授業をうけた。 いつもと変わらない楽しい学校生活だった… 午前までは
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