プロローグ

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あまりにも突然異例な事が起きたので、急いで病院で検査が行われた。 検査結果… 入学式の日と同じようにそれなりに体を動かしたら、その日もまた発作は起こらなかった。 どうやら、体を動かす…つまり、運動をすれば発作は止められるらしい。 発作と運動… この二つに何が関係してるかはわからないが、とりあえず俺にとってはかなりいい知らせだった。 医者の人たちはこの結果にかなり驚いていたが、もともと原因不明な病だったので、俺はおどろかなかった。 それから、体を動かしたほうがいいのなら病院より普通に自宅で過ごしたほうが良いと言うこともあって、病院側は退院を許してくれた。 なにかあったらすぐに来てくださいね。と医者は言っていたが、もう病院にはいかないだろう。 運動さえしていれば発作は起こらないのだから。 俺は運動すれば発作は止まると過信してしまっていた。 実際はそうではなかった。 発作は再び起こった。 退院した後も息が荒れるほど激しく運動したというのに… どうやら発作を止められるのではなく、あくまで発作を遅らせる程度だったらしい。 病院にいくか迷ったが、いったところで何もわからないし、また検査だの何だので入院させられたらたまったもんじゃない。 結局病院には行かなかった。 俺は運動をしまくって発作を遅らせた。 走ることばかりではつまらなかったので、腕立てなど筋トレ等もやった それでも十分効果はあった。 ちなみに、12時間の周期で発作は起こっていたが、毎日運動することでおよそ3日間ほど発作は抑えられた。 そんなわけで運動ばかりの日が何日も続いた。
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