ブランク

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まっすぐと前を向いたまま、大吉は口を開いた。 「俺がこの高校に行くといったときお前が俺に言った言葉を覚えているか」 …忘れるはずがなかった。 俺の人生最高の口説き文句だ。 大吉は少しおどけて、あのときのプロポーズの返事を今ごろになって答えた。 「俺もお前以外のやつの球を受ける気はない」
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