ブランク

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結局、大吉も部を辞めた。 顧問の古谷は少しびっくりしてなかなかそれを認めてくれなかったが、俺たちが本気だと分かってしぶしぶ認めてくれた。 もともとあまり部のことに口を出さない人ではあったが、さすがに俺と大吉が一緒に辞めるといってきたのには困惑しているようだった。 その証拠に 「背番号十八は空けておく ぞ」 なんて、らしくもないことを言ってきた。 大吉はどう思っているか知らないが、俺はもうこの高校では野球をやるつもりはない。
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