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2009年7月…快晴。
甲子園地区予選大会決勝のマウンド
俺はそこにいた。
9回裏2アウト。
ランナー2、3塁。
1対0と1点リードしているものの、ヒット1本でも十分に逆転される可能性はある。
こういうとき俺はキャッチャーの松下大吉のサインを待つ。
大吉はすばやくサインを繰り出した。インコース高め、ぎりぎりの所をつくストレートのサイン。
相手打者の1番得意なコース。ボール1球分でもずれたり、少しでも球威が弱かったら確実にもっていかれるだろう。
この場面であえてそういうサインを出せる相棒をいまさらながら頼もしく思う。
もちろん俺はそのプランに 賛成した。
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