闇の底の底

8/9
前へ
/84ページ
次へ
---ザワザワ--- 『おい、あいつ誰だよ!』 『なんであんなに春日さんと仲良いんだ?』 『三上と別れたんじゃね?』 『俺が最初に仲良くなる筈だったんだぞ』 ---ザワザワ--- まわりの声に全く反応出来ず、ただひたすら春日からの拷問に耐えている俺の耳に、予鈴の音が飛び込んできた。 ----キーンコーンカーン----- 『席座ろ、』 上田が春日の腕を強引に引っ張り、空いてる席へと促した。 教室内に立っていた生徒達も席に座りはじめる。 ようやく解放された俺は、一番身近な席へ座ろうとしたが、まだ立っていた上田に腕を捕まれた為座れなかった。
/84ページ

最初のコメントを投稿しよう!

51人が本棚に入れています
本棚に追加