決意の日に

3/9
前へ
/84ページ
次へ
学校で何かあったのかと、学校に足を伸ばせば、校長を始めとする教師達が口を揃えて、『何もありません』の一点張り。 都内有数の進学校だ、何かあっては学校の名前に傷が付くというところだろう、親父たちはすぐに追い返されてしまったらしい。 そうこうしてる間に、クリスマス、年末年始が過ぎていった・・・。 色々手を尽くしたが、八方ふさがりで、もうどうしようもなく、ただただ時間が過ぎた。親父たちは、三年に上がるまで放っておく事にしたらしい。 『思春期ってやつかもな。優輝は幸輝と違って思春期と言える思春期がなかったしなぁ。ま、たまには迷惑かけてもらわないと、親父としては寂しいしな~』 親父は親父で、明美をこれ以上心配させないように考えての言葉だったと思う。 そして、バレンタイン、雛祭りと、イベントは過ぎていき、俺は卒業式を迎えた。
/84ページ

最初のコメントを投稿しよう!

51人が本棚に入れています
本棚に追加