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---次の日の朝---
『優輝、おはよう』
昨日の夜のように、ノックをしてから優輝に声をかけた。部屋の中から布団の擦れる音が聞こえる。
『誕生日おめでとう。プレゼントあんだけどさ、・・・入ってもいいか?』
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やや間があって、足音がドアの前まで来て止まった。
鍵を外す音がして、ドアが少しあいた。
『はよ。コレ、去年欲しがってた財布。・・・まだ欲しいか分かんねぇけど、コレ以外優輝が欲しい物分かんねぇし』
『ありがとう幸輝』
久しぶりに見た本当の笑顔だった。
財布が入った箱を渡すと、素直に受け取ってくれた。
---その瞬間、優輝の手首が服の袖からのぞく。
そこには・・・
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