日常

5/7
前へ
/166ページ
次へ
家に帰ると姉がご飯の準備をして待っていた。 「おかえりなさい。雅美くんもいらっしゃい。」 「お邪魔します~。響さん!これ、お土産です。」 途中、姉の好きなケーキ屋によって買ったケーキを雅美は姉に手渡した。 「わぁ!うれしい。ありがとう。」 狭いけど・・・と居間に案内した姉はそそくさとキッチンへ戻り、晩御飯をはこんできた。 「雅美くんのリクエストで中華にしてみたんだけど。」 雅美、リクエストまでしてたんだ・・・。 出された料理に歓声を上げる雅美を、僕は呆れた顔で見た。 大皿から皿に料理をよそうと、いただきますをした。 「う~ん!マーボー豆腐おいひぃ~♪」 「みんなで食べるのっていいわね。」 上機嫌な雅美の声を聞きながら、姉もうれしそうにいった。 雅美の乱入も・・・姉が喜んだ顔が見られたから悪くはないかなと思った。
/166ページ

最初のコメントを投稿しよう!

23人が本棚に入れています
本棚に追加