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放課後、図書館で宿題と翌日の授業の予習を終わらせるのが僕の日課だ。
その隣でつまらなそうに雅美が背伸びをしている。
姉が仕事を終えて帰ってくる時間に合わせて僕も帰るため、雅美もそれに付き合ったのだ。
雅美と一緒に図書館を出て、昇降口に行くと・・・靴棚がすごいことになっていた。
「相変わらず、すごいことになってるね。」
「奏だって・・・。」
靴棚がパンクしそうなほど入れられているファンレターやラブレターをつまらなそうにかきだして靴を取り出す雅美の隣で、僕も同じような作業に取り掛かった。
「なんで僕まで・・・。」
みんな、遠巻きにしてるくせに。なぜか、僕の靴棚も雅美と同じような状況になっていた。
「あ~、僕らって常盤学園の『姫』って言われてるからね。」
「・・・・。とにかく、帰ろうか。」
ここは・・・男子校のはずなんだけど。
答えに窮してしまった僕は深く考えないようにして、家路を急いだ。
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