3話

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「グスッ。」 重たい音がした。クードの方に振り向いていたサラは血まみれになりその場に倒れた。 「サ、サラぁぁア゙ア゙…このやろぉぉぉうわぁぁああッ」 怒り狂ったクードは斧を持った兵士へと突撃する。だが呆気なく、一撃でクードは地面へと倒れ込み気絶をしてしまった。 「…また、あの子だ。」 「…」 「何か僕に言ってる。」 「…そんな…んじゃ…駄…」 「ん?」 「あなたに眠る…本当の力が目覚め…ない。」 「力?」 「そう。…目覚めて…」 辺りに閃光が走り、目が開いた。そしてサラと同じように斬られて、立てない状態になっているクードが立った。 しかし、クードの目の色が変わっている。蒼い綺麗な色をしていた目が、今は赤黒くなっていた。 「貴様、まだ立てたのか。トドメだッ。」 クードの動きが早かった。相手の喉へ剣が強引に突き抜けていったのだ。 相手は無言でその場に倒れた。 クードは動こうとしても動けず、全身の力が抜け、その場に倒れた。
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