1人が本棚に入れています
本棚に追加
/48ページ
「グスッ。」
重たい音がした。クードの方に振り向いていたサラは血まみれになりその場に倒れた。
「サ、サラぁぁア゙ア゙…このやろぉぉぉうわぁぁああッ」
怒り狂ったクードは斧を持った兵士へと突撃する。だが呆気なく、一撃でクードは地面へと倒れ込み気絶をしてしまった。
「…また、あの子だ。」
「…」
「何か僕に言ってる。」
「…そんな…んじゃ…駄…」
「ん?」
「あなたに眠る…本当の力が目覚め…ない。」
「力?」
「そう。…目覚めて…」
辺りに閃光が走り、目が開いた。そしてサラと同じように斬られて、立てない状態になっているクードが立った。
しかし、クードの目の色が変わっている。蒼い綺麗な色をしていた目が、今は赤黒くなっていた。
「貴様、まだ立てたのか。トドメだッ。」
クードの動きが早かった。相手の喉へ剣が強引に突き抜けていったのだ。
相手は無言でその場に倒れた。
クードは動こうとしても動けず、全身の力が抜け、その場に倒れた。
最初のコメントを投稿しよう!