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「あなたは誰?」
「僕は…」
「お前こそ誰だよ?」
「…」
「…おい…きろ!クー…」
「夢だったのか」
「大丈夫か?凄くうなされてたぜぃ? 朝食の時間だから。皆クードが来るの待ってるぜっ!」
「うん」
同室の友「アンビー」の呼びかけで目を覚ました。
ここは王国の一室。クードは「イシス王国」の見習い騎士である。
ここ、イシスは城壁の中に町があり自然が沢山あるとても珍しい、のどかな王国なのだ。
この王国はクードの生まれ育った場所でもあるし、昔この王国には英雄がいたという。
「みんな待たせてゴメン」
「待ちくたびれたぜ。まぁいつもだしな」
「さぁ、喰うか」
室長の呼びかけで朝食の時間の始まり。
今日の朝食は「食パン、野菜、オニオンスープ」セットだった。
※
朝食を食べ終わると訓練をする時間になる。
「なぁ聞いたか?クード。今年の王国騎士団志願者の中に女の子が…」
「そこ💢うるせぇ。話ながら稽古するんじゃねぇ💢バカヤロウ」
「はっ!申し訳ありません。失礼しました。」
クードとアンビーは怒られた。
「教官ってば厳しいよ。」
「あの教官は第105正規 王国騎士団所属のライネスらしいぜ」
入団をしたばかりのクードたちは、まだ王国騎士団のほんの一部の人しか知らない。
クードたちに教えてくれた人は一つ上の先輩「テル」だった。
この王国は第101騎士団~第909騎士団、1騎士団30人の小隊で構成されている。
その他に第110小隊~第119小隊(弓、工作員など)特殊武器などを扱う騎士団も存在する
※
そのころ王室では…
「最近、落ち着いていたガレス帝国が何やら不審な動きを見せているようですね。クロウリー総隊長」
「は。陛下そのようでございます」
「また、戦わなければならないのかね」
「…それは」
「…冗談ですよ。またいつ戦争になるかわかりませんから、準備だけはしておいて下さい。」
「了解しました。それでは、やらなければならないことがあるので失礼します。」
そう言い、クロウリー総隊長は王室を後にした。
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