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「1~20、放てッッ」
城壁からは弓が風を切る音が、至る所から飛び交う
射ぬかれた人の苦しがるも飛び交う
「アス隊長…ガレスの奴らが攻撃を仕掛けてきました。」
「着たか。全弓兵に伝えろ。ガレスの奴らに一斉射撃を行う。」
「はっ。かしこまりました。」
朝の時と同じように角笛が鳴り響く
「全員、一斉射撃に入る。構えろッ!……」
「何だ…あれは」
「…かまうな。放てーッ。」
ガレス軍の攻撃の方が早かった。
「ドスドスドスドスドス」
射ぬかれたイクスの騎士たちの声が響き渡る。
辛うじて重傷で済んだ騎士が07騎士団に伝えに西塔から東塔へ、よろけながら伝えに行った。
「た、隊長…08騎士…団…」
「大丈夫か。何があった?」
「ガレス…の奴ら…へ…兵器を…」
その知らせを聞いたのは第07特殊工作員の隊長だった。
「アス隊長は…死んだのか…。報告、ご苦労。…ありがとう。」
※
「失礼します。…陛下、08騎士団が全滅しました。」
「本当かね。」
「はぃ。」
「奴ら08騎士団は敵兵約1,200人やりました」
「そうか…立派だった。」
「はい。」
「そろそろ、守る側から攻める側に変わるかね。」
「…了解しました」
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